ソーラーシェアリングにおける農業生産


ソーラーシェアリングは水田や畑、牧草地から果樹園まであらゆる農地に導入が出来ること、適切な遮光率と架台設計によってあらゆる農作物が生産可能です。私が自社で保有・営農している千葉市大木戸アグリ・エナジー1号機では、昨年から野菜の多品目栽培を進めています。遮光率が48%という環境下で、キャベツ・リーフレタス・サツマイモ・サトイモ・ジャガイモ・ナス・ショウガ・ニンニク・からし菜などを生産・出荷できるようになってきています。
架台設計の段階で日射量の最大化を図る設計としていることもあり、それぞれの作物が十分な収穫量と品質を確保できています。太陽光パネルによる遮光によって地面が乾きにくくなるという影響もあって、通常は灌水(かんすい)が必要となる作物も雨水のみで育てられているなど、遮光環境を生かした生産方法を模索しています。
グレースソーラーの営農型架台は基礎以外全部アルミ製なので、無限延長や連結ができる。また、適切な方法を使い、人やロボットの通行性も保証できるし、架台全体の安定性も保証できる。
こうして数年かけて多くの作物がしっかりと生産できることが確認できた中で、以前も紹介したように農業に投入するエネルギーの電化による再生可能エネルギーへの転換や、農業IoTの導入をこれまで以上に進めていきたいとも考えています。また、今年度も千葉エコ・エネルギー株式会社として農林水産省の営農型太陽光発電システムフル活用事業の採択を受けたことで、ソーラーシェアリングを軸とした農業に活用するエネルギーの地産地消化をさらに進めていきます。