みん電、非FIT太陽光電力の買取強化 対象を低圧まで拡大

掲載期間:2023-03-09 記事ソース:

UPDATER(東京都世田谷区)は1月25日、再生可能エネルギー発電所の開発や電力小売などを展開する「みんな電力」において非FIT電力の調達を強化すると発表した。これまで主に特高・高圧発電所を対象としてきた非FIT太陽光電力の買い取りについて、買い取りの対象を低圧発電所(10kW以上50kW未満)まで拡大する。2025年に非FIT電源(FIP含む)の取り扱い量70万kWを目指す。


買取対象となるのは、固定価格買取制度(FIT制度)を活用していない非FIT・全量売電の太陽光発電。今後建設する発電所や、他の電力会社に売電中の発電所も対象。「顔の見える発電所」として発電事業者の顔やストーリーが同社のWebサイト等に掲載されると、kWh当たりの買い取り単価に加え「応援金」と「約定プレミアム」を受け取れる。

なお、応援金とは、電気を利用する個人ユーザーが毎月の電気料金のうち100円を、応援したい再エネ発電所に送ることができる仕組み。約定プレミアムとは、同社のブロックチェーン技術を活用して法人ユーザーから指定購入された発電事業者が、ユーザーの使用電力量と紐づいた発電量に応じて0.3円/kWhを受け取ることができる仕組み。

FIT電力は一般送配電事業者が一定期間、固定価格で買い取ることが定められている。一方で非FIT電力は発電事業者が自ら売電先を探す必要があり、非FIT発電所の新規開発におけるハードルのひとつになっているという。非FIT電力の買い取り対象を低圧太陽光電力まで拡大するにあたって、同社では買い取り専用ページの開設など、簡易的に申し込みや相談ができるようにしたという。